遊べば横綱の品格がワカッタカと思い礼を失しながらプレイするに至る1

日馬富士の暴行事件以降、奇妙なやり取りが繰り広げられている相撲界。

暴行事件の現場にいながら、事件が明るみに出るまでだんまりを決め込んでいた現役横綱に品格なんてモノが存在するなんてことは全く感じなくなるわけですが、そもそも横綱の品格とはどんな感じなのでしょうか。

我々は普通に暮らしている限り、横綱になるチャンスなんてありませんけど、ゲームならば横綱になる道のりを味わうことができます。


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横綱になる過程を体験すれば、横綱の品格なるモノを把握できるのではないかと思い、1つのソフトを手に取りました。

そのソフトは、イマジニアがスーパーファミコン向けに発売した『若貴大相撲 夢の兄弟対決』になります。


ゲームのタイトルからわかるように、若貴フィーバーの頃に発売された、日本相撲協会が例外的特例として認めた相撲ゲーム。

若貴を使った便乗商法と言えなくもないのですが、しっかりと権利関係をクリアしている公認タイトルだったりします。

ゲームが発売された1993年11月は、貴乃花と若乃花が二人とも大関という布陣。

このゲームの中では「貴ノ花」「若ノ花」になっているのですが、11月の九州場所から改名して、「貴乃花」「若乃花」になっているという、とっても運の悪いゲームだったりしますけど、取扱説明書を見ると「貴花田」「若花田」の表記もあるため、些末なこととして片づけておきましょう。


ゲームの中では、平成2年の初場所に、「貴ノ花」と「若ノ花」が揃って十両13枚目として登場し、ここから5年のうちに横綱を目指すことになります。

リアルには平成2年の初場所では2人とも改名前の「貴花田」「若花田」で、「貴花田」は十両として活躍しているモノの、「若花田」はまだ十両に昇進していなく、若干リアルさは足りていません。

まぁ、「貴ノ花」と「若ノ花」以外の力士は全てなんとなく元の力士がわかるかもしれないデフォルメネームになっているので、リアルさを求めてはいけないのですが。

今回のプレイでは、「若ノ花」は無視しておきましょう。

ボク自身が「貴ノ花」になって、横綱を目指して頑張っていきます。


先のテストプレイで、十両で負け越したところ幕下に落ちてゲームオーバーになってしまったので、十両十三枚目で勝ち越すことが最初の試練。


対戦はカードバトルになっていて、大きな括りでいうと「押し」「引き」「投げ」の3すくみの関係で、それぞれが出したカードの相性によって勝負が展開されていくのですが、この3すくみが効果を発揮するのは攻撃を仕掛ける側が決まってからのことなので、実のところあまり考える必要はありません。

それぞれのカードには数字が書いてあり、この数字が大きいほど相手に大きなダメージを与えることができるのですが、これもやはり攻撃する側が決まってから重要になる数字なので、とりあえずスルーしておきましょう。


このゲームで一番大事なのは、カードを出すタイミング。

力士が土俵の上で向かい合っている状況で、行事の「はっけよーい」の掛け声があり、そのあとの「のこった」の掛け声と同時に回転する軍配が下から上へと上がっていき、軍配が止まるのと同時のタイミングでカードを出すと、よりタイミングよくカードを出したほうだけが技を発動することができます。


試行錯誤を繰り返しながら対戦を続けていくと、7勝7敗で千秋楽。

負ければ幕下に落ちてしまうので負けられない戦いなのですが、かろうじて勝つことができ、首の皮一枚つながった感じです。

番付が「東 十両十三枚」から「東 十両十二枚」へと上がりました。

しょぼいけど、ギリギリの戦いだったのでしょうがありません。

横綱への道も一歩から。

次回も頑張っていきましょう。


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そういえば、以前発売された本でも今作の紹介部分を担当したような気がします。


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