日馬富士の暴行事件以降、奇妙なやり取りが繰り広げられている相撲界。
暴行事件の現場にいながら、事件が明るみに出るまでだんまりを決め込んでいた現役横綱に品格なんてモノが存在するなんてことは全く感じなくなるわけですが、そもそも横綱の品格とはどんな感じなのでしょうか。
我々は普通に暮らしている限り、横綱になるチャンスなんてありませんけど、ゲームならば横綱になる道のりを味わうことができます。
今回も『若貴大相撲 夢の兄弟対決』に挑戦していきましょう。
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ゲーム内の貴ノ花は平成4年の春場所後に大関になることができました。
一方、リアルな貴ノ花が大関に昇進したのは平成5年の初場所後なので、やっとのことでゲームが先行する形を作ることができました。
とはいえ、実のところ、現在番付は上の方が詰まりすぎて、大関とはいっても実は張出大関という立場。
東の大関が小錦、西の大関は曙、東の張出大関が貴ノ花で、西の張出大関が水戸泉。
旭富士と霧島が大関でないところがちょっと寂しくはありますが、世代交代が進んでいるのは好ましいところなのではないでしょうか。
ゲームの中では新人が登場せず、引退もしないため、上が詰まりすぎるのはシステム的にはしょうがなく、そのこともあって5年という制約を付けていることは十分にわかりますが、それならこのまま大関にとどまったら5人目、6人目の大関ができたりしないかな、なんて疑問が浮かんでみたり。
まぁ、そんな挑戦をするのはごめんな気分なので、さっさと勝ち進みましょう。
早く、大関の中でも一番いい立場、「東の大関」にならなくてはなりません。
横綱になるためには別に「張出大関」でも問題ないとは思いますけど。
平成4年夏場所 「東 張出大関」 15勝0敗
「東 大関」に昇格。
優勝。
すでに1年間負けがありません。
連続優勝記録は7に伸ばし、連続全勝優勝記録も6に伸ばしています。
これで次の場所では対戦相手との対戦記録がすべて真っ白というとんでもない状態になりますけど、ここで油断をしてはいけません。
通常の横綱になる条件を考えると、次の場所で全勝優勝をすれば確実に横綱になれるはずなので、気を抜かずに戦っていきましょう。
ボタンを押すタイミングをミスればピンチに陥ることはありますが、圧倒的な体力があるため、失敗続きで土俵際に追いつめられない限り負けることはありません。
実名にすることで迫力の出る力士たちも、今となっては下位の存在なので、油断をしなければそうそう負けることもなく、無難に勝ち続けていくことになります。
平成4年名古屋場所 「東 大関」 15勝0敗
優勝。
横綱昇進。
もう、横綱になることは確定的で、あとはタイミングだけの問題でしたけど、あっさりと目的を達成することができました。
横綱になるとゲームは終了。
横綱の品格とは、ゲームではプレイできない高貴なる品格のことに違いありません。
幕内優勝8回のうち7回が全勝優勝。
そのため、現在の連勝記録は105のはずが、画面には5と表示されてしまっています。
3ケタを用意していなかったということでしょうか。
ちょっと寂しいです。
あぁ、もしかしたら、3ケタの連勝をするなんて横綱の品格に反することだったということだったのかもしれません。
それだったら、本当に申しわけないような気がします。
でも、それって忖度ってやつじゃないですか。
忖度って、結局のところ、片八百長ってヤツですよね。
「物は持たないようにしましょう」と言葉を掛ければ、素手だけで殴り続けようとする忖度とか、そういうヤツですかね。
昇進するためには勝つことが大事で、勝つためにはいろいろな手段の中からより有効な手段を選んで戦っていくことが大事になりますが、強くなっていく中で、横綱の千代の富士や大乃国は存在感を弱め、中日付近で対戦するときにすでに2敗しているような状態になっていて、ちょっとかわいそうに思えてきました。
横綱とは、大相撲を円滑に行うべき支点となる存在で、下から上を目指す力士がいるのに対して、上から品格を持って勝負に挑み、正々堂々とした姿を見せて、勝てなくなったら邪道な道を歩むのではなく、潔く引退の道を選ぶべきです。
ゲームの中の横綱たちも、肘にサポーターを付けてエルボーをするような豹変をすればまだまだ勝ち続けることができるかもしれませんけど、決してそんなことにはならず、ひたすら耐え忍んでいました。
その意味では、ゲームの中の横綱たちは本当に不憫で、プレイヤー自身も横綱になったところから先は潔く身を引くのが正しい行動なのでしょう。
このゲームでは、プレイヤー自身は横綱になるとその先をプレイすることはできません。
横綱になると、その時点でゲーム終了。
横綱というモノは、目に見えないルールによって制限され、ただ勝ちたいという欲望で戦うのではなく、運命に身を任せて、去り際を間違ってはいけないのです。
これぞ横綱の品格。
このゲームから十分に横綱の品格なるモノを認識することができたため、次のゲームへと向かうことにしますか。
『若貴大相撲 夢の兄弟対決』(Amazon)
横綱の品格は引退した後も続いていきます。
ぜひ、相撲協会が暴力のない、そして、隠ぺいもない常識的な組織になることを願っています。
そういえば、以前発売された本でも今作の紹介部分を担当したような気がします。
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