次世代機戦争で滅びなかったアークをプレイしてみた1

歴史を振り返ってみると、初代PSの時代にはたくさんの名作RPGが発売されたため、今となってはどうでもいいことなのですが、次世代機戦争的な煽りのあった1995年の頃は『ファイナルファンタジー』と『ドラゴンクエスト』の新作がどのゲーム機向けに発売されるかが、ハードの今後を占う意味でかなり重要なウェイトを占めていました。

それゆえ、ハードメーカーにとっては良質なRPGを発売することが急務なため、PSではロンチでどう見てもFPSの『クライムクラッカーズ』がRPGとしてアピールされたり、『キングスフィールド』に3D時代のRPGの未来を見たりしたのですが、やはりアクション性のない、じっくりと腰を据えてプレイできるRPGを望んでいた時に鳴り物入りで登場したのが『アーク ザ ラッド』でした。


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当時は、宣伝や雑誌での扱いもあり、かなり注目してプレイしたのですが、今思い出すのは、あっさりと終わってしまったことくらい。

続編でそのまま続きのストーリーをプレイできるのかと思ったら、主人公が変わり、システムも変わってしまったため、いまいち乗り気になれず、そのままボクの中の『アーク ザ ラッド』は終わってしまっていました。


しかし、初代プレイステーションを懐かしむべく発売されるプレイステーションクラシックには『アーク ザ ラッド』と『アーク ザ ラッドⅡ』が同時収録されているため、これは再びプレイするチャンスなのではないかと思い、ひとまず『アーク ザ ラッド』のプレイを開始するに至りました。

プレイステーションクラシックではなく、プレイステーション3を使って、ディスク版『アーク ザ ラッド』を……ですが。

事件の発端は「精霊の山」。

村長にそそのかされたワイト家の「ククル」が3000年間燃え続けている炎を消してしまうところから始まります。

その夜、山は吹雪に見舞われ、まさにその日、かつてモンスターに殺された父の仇を討つために、「アーク」が山へと向かいます。


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室内の母との別れのシチュエーションでは、通常のRPGと同様にキャラクターを移動して会話をするようなスタイルなのですが、家を出ると演出が始まり、早くも「アーク」と「ククル」は出会います。


「アーク」は、「ククル」が消した炎を再び灯すため、山に入り、「アークデーモン」に出会います。

何やら、「アークデーモン」は、封印の炎を消した勇者を殺すことで3000年の呪いを断ち切ることができるようで、あっさりと「アーク」は倒されてしまいました。

いや、まだRPGらしいことを何一つやっていないのですが……。

これで死んでしまうのでしょうか。


まぁ、そんな終わりがあるわけはなく、山の精霊の照らす光によって「アーク」は蘇ることができました。

どうやら、いずれ「アーク」が再び炎を消す日が来るようです。

滅亡に向かって突き進んでいる人類の運命を変えるために、「アーク」は炎を消す運命にあるとのことです。


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そんなわけで、精霊の力を手に入れた「アーク」は再び「ククル」が消してしまった炎を灯すため、山を登るわけですが、ここで最初の戦闘が始まります。

これまでいなかったモンスターが、炎が消えたことで現れてしまったのか、この世界の山には常にモンスターがいるのか、そのあたりのバックボーンはよくわかりませんけど、とりあえずビジュアル的には高低差のある、シミュレーションRPG的なマップで、「アーク」は単身、モンスターと戦っていきます。

そうそう、『ファミコンジャンプⅡ』をプレイしながら、このRPGの作りってどのように発展したのだろう、と思っていたのですが、まさに『アーク ザ ラッド』のバトルがそうなんですよね。

フィールドが簡単化されているため、あまり意識はしていなかったのですが、少なくともバトルに関しては『ファミコンジャンプⅡ』の進化系が『アーク ザ ラッド』だといっても、まぁ問題はないのではないでしょうか。


……と余談はこの辺りでやめにしますが、まさに「ククル」が「アークデーモン」にやられそうになる瞬間、「アーク」が再び炎を灯すことに成功したため、「アークデーモン」は消滅。

でも、「アークデーモン」が完全にいなくなってしまったわけではないし、いずれ「アーク」は再び炎を消しに来ることになるため、その時にはあの「アークデーモン」と対峙する日が来るのでしょう。


最初の「アーク」とアークの母とのやり取りが根性の別れのような流れだったのですが、この数日後、王様に会うために「アーク」は母と別れ、ついでに「ククル」とも別れ、村を去ります。


さて、これからどんな冒険が待ち受けているのでしょうか。

まだ旅立ってから何もしていませんけど、続きは次回ということで。


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プレイ時間は約20分。

「アーク」が山の炎を消して「アークデーモン」と戦う日はまだまだ先のようです。


パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)

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