価格.comやAmazon.co.jpなどのレビューは、その人が購入したモノに対して、誰かに伝えること前提で、いいと思ったことや悪いと思ったことについて率直に書く場ではありますが、たまに疑問に思ってしまう内容があります。
「中古を買った方がいい」
「中古なら買い」
「中古で買いましょう」
「中古を待とう」
「中古で十分」
あなたが楽しめたのであれば、楽しかったことを伝えればいい。
あなたがつまらないと思ったのであれば、つまらなかったことを伝えればいい。
あなたが不愉快になったのであれば、不愉快になったことを伝えればいい。
あなたがボリューム不足だと感じたのであれば、ボリューム不足な理由を伝えればいい。
文才があれば凝った内容でレビューを書けばいいし、文章に自信がなければ率直な意見をぶつければいい。
ポエム風に書こうと、箇条書きで書こうと、手法は何であれ、あなたが思ったことをそのまま表現すればいい。
しかし、中古をすすめるのは完全に間違っています。
あなたがそのゲームを中古ショップに売ってしまったのなら、「売り払ってしまうくらい手元に残しておきたくなかった」「処分するくらいそのゲームの体験を記憶から消し去りたい」などなど、そのゲームがつまらなかったことを伝える手段として「中古」という表現を使うのは構いません。
あなたがそのゲームを中古ショップで購入したのなら、「安くなっていた中古を偶然買ったら、実は面白かった」というような意図で「中古」という表現を使うこともあることでしょう。
あなたがそのゲームを中古として市場に出したことや中古市場から購入したことは事実ですからそれはそれで構わないのですが、中古をすすめることは決して事実ではありません。
あなたにとって適正価格でなかったというのであれば、単純に「この価格の内容としては不十分」と表現すればいいはずです。
あなたにとってつまらないと思ったのであれば、つまらないと思った内容について徹底的に書けばいいだけです。
いずれにしても、あなたがそのゲームに対してどんな思いがあったとしても、あなたの中で閉じておくべきです。
なぜなら、あなたがどんな表現でゲームの内容を伝えようと、そのゲームをいくらで買うか、中古で買うかは、レビューを見た人が決めることなのですから。
そのゲームのシリーズが好きな人が、たまたまそのタイトルを気に入らなくて、開発者や会社に制裁を与える意味で「中古を買え」と書かれているようなパターンもたまに見かけます。
何らかの理由があってそのゲームが出来上がったのですから、会社にお金が入らない方法での購入をすすめて、その結果、次回作が出なくなったとしたら、誰に問題があると考えますか?
さすがにそこまで影響力のあるレビュアーはいないと思いますが、少なくとも中古をすすめるよりもゲーム内容に対してあなたの率直な意見を書いた方が、ファンとしての熱意が伝わるはずです。
いずれにしても、中古をすすめるレビューはあなたの品位を落とすだけなので、やめましょう。
ちなみにコレクター的には、価格的な意図で「中古」=「安い」と発言するのは薄っぺらいとしか感じなかったりします。
たまに中古の方が高いこともありますし。
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