日馬富士の暴行事件以降、奇妙なやり取りが繰り広げられている相撲界。
暴行事件の現場にいながら、事件が明るみに出るまでだんまりを決め込んでいた現役横綱に品格なんてモノが存在するなんてことは全く感じなくなるわけですが、そもそも横綱の品格とはどんな感じなのでしょうか。
我々は普通に暮らしている限り、横綱になるチャンスなんてありませんけど、ゲームならば横綱になる道のりを味わうことができます。
今回も『若貴大相撲 夢の兄弟対決』に挑戦していきましょう。
『レトロフリーク (レトロゲーム互換機)』(Amazon)
『レトロフリーク ギアコンバーター【ゲームギア、セガ・マークIII、SG-1000用ソフト向け】』(Amazon)
平成6年といえば1994年なので、すでにこのゲームが発売された後の世界。
そのため、このゲーム内の番付は完全なファンタジーなのですが、誰も引退せず、新しい力士が昇格してくるわけでもないので、どうしても上が詰まり気味で流動性のない状態になってしまっています。
リアルな大相撲では、すでに千代の富士も大乃国も引退しており、ゲームの方では大関スタートだった旭富士も横綱になったうえで引退し、大関の小錦は役を落としている状態。
そして、曙が横綱になり、若ノ花と貴ノ花が大関に定着し、完全に世代交代が進んでいたわけです。
あっ、ゲームの中では曙が「朝日」で、小錦が「巨錦」、武蔵丸が「武双丸」のようですよ。
なので、ゲームの中でも貴ノ花は大関ぐらいまでは昇進していないといけなかったのですが、全然ダメダメですね。
ダメダメ過ぎるのでこの5年目の経過をさっさと報告してしまいます。
平成6年初場所 「東 前頭 九枚目」 8勝7敗
「西 前頭 八枚目」に昇格。
平成6年春場所 「西 前頭 八枚目」 4勝11敗
「東 前頭 九枚目」に昇格。
平成6年夏場所 「東 前頭 九枚目」 7勝8敗
「東 前頭 八枚目」に昇格。
平成6年名古屋場所 「東 前頭 八枚目」 7勝8敗
「東 前頭 八枚目」のまま。
平成6年秋場所 「東 前頭 八枚目」 10勝5敗
「西 前頭 六枚目」のまま。
平成6年九州場所 「西 前頭 六枚目」 9勝6敗
「西 前頭 五枚目」に昇格。
5年目を終えても三役になることができず、横綱なんて夢のまた夢。
さて、このままゲームオーバーかと思えば6年目に突入します。
あれっ?
説明書にはこんなことが書いてありましたよ。
ゲームオーバーの条件
1. 番付が十両より下がった時。[幕下に落ちる]
2.大関になってから番付を下げた時。
3.5年間戦って横綱になれなかった時。
この条件だと、すでにゲームオーバーのはずなのですが、まだ終わらないのならばさらに進めてみましょう。
平成7年といえば、リアルな大相撲では貴乃花は横綱になっています。
ゲームが発売された平成5年(1993年)の時点では見えなかった未来、平成6年(1994年)の九州場所で貴乃花は優勝して横綱に昇進しています。
つまり、このゲームが提示していた5年で優勝すれば大横綱というテーマは、ある意味予言通りに実現されたわけですが、ゲームをプレイするボクだけ取り残されているわけで……。
まぁ、気を取り直して戦っていくと、各場所終了後のカードめくりの成績の1つ1つは悪いモノの、積み重ねによってある程度強くなっていたためか、そこそこ勝てるようになってきています。
しかし、中日のこの表示に嫌な予感がします。
それでも、しっかりと勝ちを重ね、11勝4敗で初場所を終えることができました。
平成7年初場所 「西 前頭 五枚目」 11勝4敗
「西 前頭 三枚目」に昇格。
さて、そろそろ三役が見えてきたぞ、と思ったところ、いきなりこの画面。
やっぱりそれか!
本来、平成6年の九州場所で終わりにしないといけないのに、設定をミスっていたんじゃないですか。
デバッグミスってヤツですかね。
まぁ、5年間で優勝できなかったチェックをするためには、それなりに時間をかける必要があるので、このころのデバッグ体制だったらしょうがないのかもしれません。
……と、開発事情なんて想像する必要はありません。
ボクが知りたいのは、横綱の品格ですよ。
このまま諦めてしまったら横綱の品格を知ることができません。
一応、このゲームの特性がある程度わかったので、いろいろと反省点を活かしたうえで、次回こそしっかりと横綱になって、横綱の品格を理解できるように……次回も頑張っていきましょう。
『若貴大相撲 夢の兄弟対決』(Amazon)
そういえば、以前発売された本でも今作の紹介部分を担当したような気がします。
『スーパーファミコンクソゲー番付 (マイウェイムック)』(Amazon)
0コメント