懐かしQBQパーフェクトガイドVol.1

2018年3月5日に「出版物におけるパッケージ写真の使用に思うこと」で一つの問題提起をさせていただいていたQBQの件ですが、これまでゲーム関係の出版物をどのタイミングで始めたのかいまいちわからず、とりあえず最初と思われる本が見つかったら何らかのアクションを起こそうと思っていたのですが、やっとのことで「懐かしファミコンパーフェクトガイド」を見つけることができたので、不定期にいろいろと書いていこうと思っています。


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ちなみに、この記事のタイトルに付けた「パーフェクト」は、QBQさんが編集している本の一つの特徴なので、そのまま使用させていただきました。

内容的にはパーフェクトな内容にはならないけど、とりあえずパーフェクトとつけておこう、という、ただそれだけのスタンスです。


「懐かしファミコンパーフェクトガイド」は、2016年に発売されたファミコンを題材にしたムックで、カテゴリー別のゲームランキングや名作紹介などが掲載されていて、ところどころに怪しい文面があるので突っ込みを入れたいところですが、今回は写真について触れていきます。


本をすでにお持ちの方は、45ページを開いてください。

「哀愁の二番煎じゲームランキング10」というページで、ライターさん的には、ヒットしたタイトルの二番煎じだと思われるゲームを扱っているようです。

ランキングを1位から9位まで読んでいるだけで突っ込みどころが多いのですが、それはとりあえず無視して読み進めていくと、10位のところに『MASTER FIGHTER II』というタイトルが現れます。

正直、ボクはこのタイトルのことを全然知らなかったのですが、それもそのはず。

このタイトルは、海外のインディーズメーカーが作った非公認ソフトで、『ストリートファイターII』を模倣した作品とのこと。


わざわざ本のまえがきで「懐かしのゲームを思い出し、青春時代にトリップしていただければ幸いである」とまで言い切っているのに、なぜこの手のタイトルを扱うのか、意味が分かりません。


また、写真をよく見て欲しいのですが、画質が粗く、元の素材が相当小さいサイズだったモノと思われます。

何を言いたいかといえば、ネットから情報どころか素材までパクってきて掲載しているのではないか、という疑惑があるという話です。

カートリッジの素材がネットからパクってきたのであれば、そのゲーム画面はどこから持ってきたのだろう、という話になります。

更に、『MASTER FIGHTER II』以外のゲームについても、画質が粗いモノに関しては、その素材をどこから入手しているのか、かなり気になるところです。

そして、他の正規に流通しているゲームソフトの画面についても、複数の画面サイズのモノがあり、どのようにして画面写真を撮影したか、疑わしいところがあります。


まぁ、そのあたりのタイトルについては、自分たちで吸い出したソフトを、エミュレータを通して動かして、その画面を撮影している素材がある、という話になれば、それはそれで整合性が取れるとは思いますが、そうなると『MASTER FIGHTER II』のカートリッジを彼ら編集スタッフなり、ライターなりが所有しているということになるので、ぜひとも、このムックで『MASTER FIGHTER II』の記事を書いたライターさんは、しっかりと説明して頂きたいモノです。

一応、この本については一通り読ませていただいたところ、「エロの限界に挑んだ伝説のファミコンソフト」(54-55ページ)には任天堂非公認ソフトの「ソープパニック」や「スーパーマルオ」が掲載されていたり、「中国バッタファミコン検証」(114-115ページ)にはin1タイトルが並んでいたりするので、この本自体がイリーガルなタイトルや非公認ソフトに寛容なことが分かったのですが、それではそれらのカートリッジを編集やライターが用意して、自分たちの手で撮影したのか、そのあたりもかなり気になります。


この手の内容がボロボロと出てくるのですが、ボク自身はここで指摘するだけで、それ以上の行動を行う気はありません。

なぜなら、「懐かしファミコンパーフェクトガイド」と、昨年より季刊で発行されている「懐かしパーフェクトガイド」では、編集やライターがかぶっているので、当然ながら現在「懐かしパーフェクトガイド」に関わっている「ゲームサイド」で書かれていたライターさんたちがしっかりとした正義感を見せてくれることを信じているからです。


そういえば、最近やっと「懐かしパーフェクトガイドVol.3」を書店で見つけることができたのでゲットしたのですが、いまだに「懐かしパーフェクトガイドVol.4」を書店でみつけることができません。

「懐かしパーフェクトガイドVol.4」には「懐かしパーフェクトガイドVol.5」の予定とか記載されているのかなぁ。

ちょっと、気になります。


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QBQが編集している本については、今後も調べたうえで問題が見つかれば改めて報告していく予定ですが、そういえば、「懐かしファミコンパーフェクトガイド」で「パーフェクト」の要素を担っている「ファミコンソフト完全目録」のページに掲載されているこの写真のカートリッジについても、編集さんなりライターさんなりが、手元に持っているかコレクターに借りるかして撮影した素材なんですよね?

「ファミコンソフト完全目録」を見た限り、いつ発売したのか全く情報が載っていなかったのですが……。


ともかく、元ゲームサイドで書かれていたライターさんや電撃さんで描かれていた漫画家さんなんかは、自分たちが何に対する「信用の盾」として利用されているか、よく考えた方がいいですよ。


パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)

ゲームコレクターの酒缶が、ゲームについて何らかの情報発信をしていく場。 お仕事の依頼は sakekan0404@hotmail.com まで。

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