前回の記事を書き終わった後、なんとなく「懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド」をパラっと見てみたところ、ちょっと気になるところがあったので、今回は「懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド」の気になったところについて書いておこうと思います。
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まぁ、ケアレスミスだとは思うので、存分にケアレスミスだとフォローした上で、紹介していきます。
まずは44ページ。
本を持っている方は44ページを開いてください。
このページでは「BGMがよいゲームランキング10」ということで、スーパーファミコンのゲームの中でもBGMがよいとされているゲームを紹介しているのですが、4位のところがちょっと気になる状態になってしまっています。
4位は『ファイナルファンタジーIV』で、パッケージも『ファイナルファンタジーIV』のモノがあるのですが、画面写真はどう見ても『ファイナルファンタジーVI』なんですよ。
まぁ、BGMがよいゲームなので、画面写真はあまり情報としての価値がないのですが、どちらが正しいか気になりますよね。
そこで、本文やら見出しやらを見てみると、全体的に『ファイナルファンタジーVI』を説明しているし、2ページ戻って42ページのランキングを見ても『ファイナルファンタジーVI』と書いてあるので、確実にこの4位に入るのは『ファイナルファンタジーVI』ということになります。
では、なぜこういうことが起こるかといえば、この「BGMがよいゲームランキング10」のページを書くことになったライターさんが編集さんに対して『ファイナルファンタジーVI』ですよ、と連絡して、原稿を書きつつ画面写真の撮影をします。
続いて、編集さんは、ファミコン芸人フジタさんの家でパッケージの撮影をすることになるのですが、『ファイナルファンタジーVI』の「VI」を「IV」と見間違って、『ファイナルファンタジーIV』を撮影してしまいます。
ライターさんからは原稿と画面写真が届き、編集さんはカメラマンさんからパッケージの写真を受け取り、まとめる段階でパッケージの『ファイナルファンタジーIV』の表記に引っ張られて、「4位 ファイナルファンタジーVI」を「4位 ファイナルファンタジーIV」に直してしまったのではないでしょうか。
まぁ、校正を通せばこの手の間違いは直りそうな気がしますし、そもそもライターさんが校正をしていれば気がつきそうな案件なので、全体的に編集さんがケアレスミスをしてしまったことにしておきましょう。
続いて、50ページ。
「プレミアゲームランキング10」に目を移すと、1位に『レンダリングレンジャーR2』が掲載されています。
実際には「R2」の「2」は「R」の右肩に乗るのが正解なのですが、この辺りは印刷の都合なのかもしれません。
まぁ、そこはどうでもいいポイントで、実際の問題は掲載されている画面写真。
1位なので4枚の画面写真が掲載されているのですが、そのうちの2枚がとにかく怪しいのです。
『レンダリングレンジャーR2』は『魂斗羅』的な横スクロールシューティングアクションと、『グラディウス』的な横スクロールシューティングゲームのステージがあるため、画面写真が4枚も掲載できるとなれば、タイトル画面以外はこのどちらかのシチュエーションを載せたくなると思うのですが、4枚の写真を見ると横スクロールシューティングっぽい画面が一切見当たりません。
それどころか、全部がシューティングアクション的な画面なのに、右側の画面の「質高いアクション&シューティング」の下の2枚がどう見ても別のゲームなんですよ。
実はこの画面は52ページで紹介されている『魔獣王』の画面なんですよ。
しかし、『魔獣王』で使用されている画面写真と『レンダリングレンジャーR2』のページに掲載されている『魔獣王』の画面写真は重複していないので、どうしてこんなミスが発生したのか、想像するのはちょっと難しいです。
でも、ここは好意的に、できるだけケアレスミスだと考えて、性善説に基づいて解明していきましょう。
まず、最初の段階でライターさんが提案したランキングでは『魔獣王』が1位だったのではないでしょうか。
そして、原稿を書いたり画面写真を撮影したりして作業を進めていると、最終段階で4位にあった『レンダリングレンジャーR2』の方が1位なのではないかという話になり、1位と4位を入れ替えて、キャプションだけを後で追加したのではないでしょうか。
まぁ、本当にそんなことがあったとしても画面写真の撮り直し自体は簡単だけど……ゲームを知らない編集さんだったら画面写真が間違っていても気がつかないかな。
というか、こちらも実際に画面写真を撮影したライターさんだったらすぐに気がつくミスなので、ライターさんは校正作業を行っていないのかもしれませんね。
ちなみに「プレミアゲームランキング」のページに掲載されているパッケージは、前回もちょっと触れたように全体的に画質が粗いので、個人的にはネットから持ってきている疑いが晴れないんですよ。
ファミコン芸人のフジタさんが持っているソフトからランキングを選んでいるという話なので、カートリッジが多めなのは若干説得力を持ってはいるのですが……。
あと、フジタさんが持っているソフトからランキングを選んでいるとはいっても、カートリッジの貸し出しは行っていないはずなので、ライターさんが画面写真を撮影する際にはご自身が持っているソフトから画面写真を撮っているので、このランキングを書いているライターさんは物持ちがいいなぁ、と思ってみたり。
「懐かしパーフェクトガイド」ではVol.2以降、パッケージ写真はライターが用意するようになったらしいので、パッケージが掲載されていない記事があったら、そのゲームソフトをライターさんが実際に所有しているか気にしてみるとよろしいのではないでしょうか。
そして、皆さんもできるだけ性善説に寄り添った形でフォローしてあげると、ライターさんたちも罪悪感なく仕事ができるのではないかと思います。
QBQ(渡辺則明氏)が編集しているゲーム本 ※確認できている範囲の本を掲載しています
20160518「懐かしファミコンパーフェクトガイド」(マガジンボックス)
20160921「懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド」(マガジンボックス)
20161215「ファミコンクソゲー番付」(マイウェイ出版)
20170225「懐かしゲームボーイパーフェクトガイド」(マガジンボックス)
20170421「蘇るファミコン必勝本」(宝島社)
20170513「スーパーファミコンクソゲー番付」(マイウェイ出版)
20170710「本当に面白いファミコン神ゲーベスト100」(マガジンボックス)
20170727「懐かしのプレイステーションコンプリートブック」(メディアックス)
20170925「ゲームボーイクソゲー番付」(マイウェイ出版)
20171010「懐かしパーフェクトガイドVol.1」(ダイアプレス)
20171214「プレイステーションクソゲー番付」(マイウェイ出版)
20180111「懐かしパーフェクトガイドVol.2」(ダイアプレス)
20180217「懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー!!」(マイウェイ出版)
20180410「懐かしパーフェクトガイドVol.3」(ダイアプレス)
20180711「懐かしパーフェクトガイドVol.4」(ダイアプレス)
20181011『懐かしパーフェクトガイドVol.5」(ダイアプレス)
※上記以外にもQBQの渡辺則明氏が編集しているゲーム関係の本がありましたら、コメント欄などで教えてください。
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