ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば指摘していくパーフェクトマンデー。
第17回目は『ファミコンクソゲー番付』に掲載されている『キャッ党忍伝てやんでえ』を取り扱います。
『ファミコンクソゲー番付 (myway mook)』(Amazon)
本の中身については、皆さんがすでに所有していることを前提に進めていくので、あえて引用として文章を掲載することは致しませんけど、本文を読むと大体こんな感じで文章が構成されています。
「ロックマンの影響を受けている」
「ビデオ化が打ち切られた」
さて、ここでネットを検索して一つのサイトを見つけました。
キャッ党忍伝てやんでえ - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ
このページの内容をコピペして、上記の項目に色を付けてみると、このような感じになりました。
黄色く塗った部分に若干入れ替えを行うと、こんな感じになります。
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「難易度の低さに賛否が出ていた。」「「ロックマンシリーズ」を参考にしたようなステージ構成が見られる。」
「原作からしてもともとマイナーなアニメで、放送当時からビデオ化が途中で止まったり映像化に恵まれなかった。」
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すでに書籍を持っている方は、ぜひ『キャッ党忍伝てやんでえ』のページの文章と比較してみてください。
……今回に対してはそこまで似た状況にはなっていないかもしれません。
テキストの分量的にはかなり足りないとお思いでしょう。
今回、『キャッ党忍伝てやんでえ』を取り扱っている大きな理由は、ゲーム内容については褒めているのに、原作の不調を挙げていること。
その褒める内容を膨らませている内容になっているので、ライターさんの体験談のようなエピソードを入れることができているのですが、これって本の作りから本当に不自然なんですよね。
そして、今回取り扱っている理由がもう一つあるのですが、そのことについては後ほど説明します。
「ゲームカタログ」の文章を書かれている方がこのページの原稿を書かれているのであれば問題ないんですけど、さて、この原稿を書かれたのはどなたなのでしょうか?
『ファミコンクソゲー番付 (myway mook)』(Amazon)
奥付を見ると、「執筆・編集協力」には、「ファミコン芸人フジタ」「ジャンヤー宇都」「風のイオナ」「広田こうじ」「巴里一郎」「小島チューリップ」とあります。
あと、QBQの編集の影響は可能性として残しておきます。
『キャッ党忍伝てやんでえ』については、Wikipediaの「キャッ党忍伝てやんでえ」のページの「ゲームの項目」の文章の出典として「マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p115」と記載されています。
「ゲームの項目」
ここで「ファミコンクソゲー番付」を持っている人は、改めてご確認ください。
Wikipediaで「ファミコンクソゲー番付」を引用しているとしている部分は以下のような文章になっています。
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操作性は同社の『忍者龍剣伝』の流用のため優れた部類に入り、キャラクターの掛け合いも評価が高いが、知名度は非常に低い
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「キャラクターの掛け合い」と「知名度」については確かに「ファミコンクソゲー番付」に記載されているのですが、『忍者龍剣伝』のくだりについては「ファミコンクソゲー番付」に記載されていません。
『忍者龍剣伝』について触れているのは「ゲームカタログ」だけなんです。
この辺りのことはあまり細かく調べることはできませんけど、もしかしてライターか編集が、QBQの関わる出版物とゲームカタログとWikipediaの内容をコントロールしていたりしませんか?
そして、見事に誤爆していたりしませんか??
QBQとブレーンの金子氏はなぜこの辺のことをしっかりと調べて、出版物の信用性を担保する情報をしっかりと発信していかないのでしょうか。
「クソゲー番付」が発売されてからもう何年も経っていて、「懐かしパーフェクトガイド」ではライターだけでなくコレクターさんなど昔のゲームが好きな人をたくさん巻き込んでいるのに、この問題に対して無関心を続けられるのか、本当に不思議です。
今後も、ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば、どんどん取り扱って数を増やしていこうと思っています。
パクりか引用かたまたま似てしまったか、実際のところはわかりませんけど、沢山集めることで、何が起こっているか具体的なことが見えてくるはずなので、新しい検証内容が見つかった際には月曜日に報告させていただきます。
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