ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば指摘していくパーフェクトマンデー。
第23回目は『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』に掲載されている『フリントストーン』を取り扱います。
引用元:「懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!」P090
『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !! (マイウェイムック) ムック – 2018/2/17 』(Amazon)
前回に引き続き、いわゆる文章のパクリか引用かを考える内容ではなく、そもそもこのパッケージ写真が正しいのか、という点についての報告になります。
このパッケージって、前回の『スペースハリアーⅡ』と同じく、海外版のパッケージですよね。
アクションゲームなので、多分、ゲーム内容については海外版と変わらない可能性が高いのですが、パッケージについては……少なくとも国内版メガドライブのゲームパッケージの規定を守ったパッケージかどうかの判断くらいは誰にでもつきますよね。
当然ながら、この文章を書いたメガドライブの「フリントストーン」を懐かしいと感じることができるライターだったら、間違いなく気付けたはずだと思います。
「クソゲー番付」シリーズではファミコン芸人のフジタさんやボクがパッケージ素材で協力していることがあったのですが、この書籍の奥付を見てみると「素材協力」の項目はありません。
引用元:「懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!」P128
『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !! (マイウェイムック) ムック – 2018/2/17 』(Amazon)
前回も紹介した通り、この書籍では「写真撮影」を編プロ・QBQの社長である「渡辺則明」氏が担当しています。
このパッケージ写真が、実際に目の前にあるパッケージから撮影したのであれば、単純に海外版と国内版の違いを認識できなかったというミスで片付けることも可能ですが、まさか「懐かしパーフェクトガイド」でもメガドライブ特集をしている編集さんがそんなアホな間違いをするわけがないでしょう。
そして、これがミスでないと仮定すると、この書籍に掲載されているすべての写真について、どこかから……例えばネットからパクった疑いが濃厚になります。
こういう話をすると「引用」という話を持ち出す方がいるかもしれません。
例えば、ゲームを紹介する際にパッケージの写真を使うとして、このパッケージの権利元に問い合わせをしなくてもいいのが「引用」になります。
また、画面写真についても、紹介しているゲームソフトがある以上、そのゲームソフトが引用元だとわかるので、特別に「引用」とうたう必要はないかもしれません。
それゆえ、この書籍の奥付にはこんな文章が書かれています。
引用元:「懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!」P128
上記の記述は、確かに編プロさんがご自身のカメラで撮影したのであれば問題ないと思います。
しかし、どこかから盗み取った……例えばネットから拝借してきたとしたら問題があります。
ネット上の、例えばtwitterで誰かがツイートした文章に付いている写真があるとします。
その写真を、全く掲載許可を受けないでテレビ局が使ったとしたら、どんな揉め事になっているかは、ネットでよく見かける風物詩になっています。
テレビの、報道番組でさえもそんな扱いを受けているのに、この書籍が「ゲームカルチャーの報道」にあたるかどうかはかなり懐疑的です。
また、引用だとしたら、当然ながらどこから引用したかをそれぞれ明かすべきだと思います。
まぁ、先に書いた通り、この編集やブレーンが余程ゲームのことを知らないで、目の前にある海外版パッケージをうっかり撮影してそのまま掲載してしまい、全くゲームの知識のないライターが校正でも気が付かずにスルーしてしまったのであれば、それはそれでしょうがないと処理されるかもしれませんけど、いずれにしてもQBQ金子問題に該当する書籍の関係者から直接話を聞きたいモノです。
ブレーンの金子氏あたりがTwitterで詳細をツイートされるといいと思うんですけど……まぁ、誠実な人間じゃなければ無理な願いですかね。
今後も、ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば、どんどん取り扱って数を増やしていこうと思っています。
パクりか引用かたまたま似てしまったか、実際のところはわかりませんけど、沢山集めることで、何が起こっているか具体的なことが見えてくるはずなので、新しい検証内容が見つかった際には月曜日に報告させていただきます。
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